地方都市で大学生活を送ることについて。
僕は北海道で学生生活を送る大学3年生です。
ただ、元々の出身は本州で、自分がまさか北海道で大学生活を送ることになるなんて想像もしてなかったし、希望でもなかったんですよ。
本音を言えば自分は「東京」に行きたかった。
それはただ漠然とした「憧れ」で「東京に行けば何か大きなことができるんじゃないか」っていう浅はかな妄想でしかなかったんですけど、その妄想こそが自分の受験勉強を支えていたと言っても過言ではないんですよ。
じゃあ、なんで東京に行かなかったか、って言うと単純に受かった大学のレベルが東京の大学よりも今通ってる北海道の大学の方が高かった、ってだけです。
それでも最後まで死ぬほど悩みました。夢だったわけだからね。
んで、丸2年間北海道で過ごした結果、今の自分が思うのは「この選択でよかったかな」って思うし、東京に過剰な憧れを抱いていた自分がバカバカしかったな、と思います。これ本当に。
なんでそんな考えに至ったか、ってことをお話ししますね。
実際に東京の大学に進学した友達、知り合いが山ほどいるわけですけど、彼ら、彼女らが送ってる生活をSNSで見たり、帰省した時に話を聞いたりする限り、北海道で自分が普通に生活してるものと大差ないな、って思ったんですよ。
確かに東京って場所は他のどんな場所よりも色んな人が集まっていて刺激に溢れているんだろうな、ってことは想像に難くないですがそんな恩恵に預かれるのは一部の行動力に溢れた人たちだけのように思うし、そうではない多くの大学生にとって見れば生活に必要なスーパーだったり飲食店だったり、遊ぶ場所なんて別に東京じゃなくたってそこそこの都市であれば変わらないわけなんです。
にも関わらず一人暮らしをするなら高い家賃を払って、田舎人の自分からすれば信じられないような満員電車でぎゅうぎゅうになりながら大学に通わなければいけない。
どうも得られるメリットと犠牲にすることが割に合ってない気がしてしまうのです。
差が出るとすれば「就活」の時でしょうか。官公庁にしたって大企業もその多くが東京に集中していることは明らかで都内の有名大学であればそういったところにコネクションがあったりするようです。
確かに北海道の学生が東京の学生と戦おうとすれば距離的な面やコネクションという面で不利な状況にあることは事実なのでしょうが、今の時代インターネットでいくらでも色んな人と繋がれるし、交通の面も発達して以前と比べれば随分と安く移動することも可能になってきている。
自分はまだ本格的に就活を経験した訳ではないので先輩たちを見ていて思ったことに過ぎないのですが、個人の努力次第でその差は埋められないほど大きいものだとはどうも思えないのです。
「明確な意図はないけど大学はなんとなく東京がいい気がする」って考えてる受験生、高校生の進路選択の一つの参考になればなぁ、なんて思います。
あ、でも好きなアーティストが全国ツアーするってなった時に自分のところにはこないことはやっぱりちょっと東京が羨ましかったりはするよね。