坂道オタク北海道の大学生につひぬのブログ

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劇場版「響-HIBIKI-」を見てきたよ

以前記事として書いたことがありましたが、僕は欅坂46のファンです。

 

その欅坂46で不動のセンターを務める、平手友梨奈さんが自身初の映画出演、主演をした作品「響-HIBIKI-」が9月14日より全国で公開されています。

 

欅坂46のいちファンとしては見ないわけにはいかない!と思い、映画館に足を運んできましたので、感想を書いていきたいと思います。

おおまかなあらすじ

この「響」という作品は柳本光晴さんというかたの漫画作品を原作としています。(僕は映画鑑賞後、現在発売されている全10巻を速攻購入してしまいました。)

おおまかなあらすじとしては低迷が続く文学界、その中で文芸誌「木蓮」の編集者の花井ふみ(北川景子)の元に一本の小説が送られてくる。その小説「お伽の庭」を書いたのは15歳の少女、鮎喰響(平手友梨奈)だった。彼女の天才的な才能と世間の常識に囚われてない生き方は、周りの大人を段々と変えていく。

 

このような感じです。

 

鮎食響と平手友梨奈

先ほども書いたとおり、僕は原作10巻を読んだのですが、その上で思うことは「響は平手友梨奈だからこそ演じられた。」ということです。この響というキャラクターは常人とはかけ離れた才能の持ち主で、それこそ常識に囚われない行動で見ているこちらまでドキドキさせてくれるのですが、決して「サイコパス」なのではなく、とにかく小説に対しての思いがとにかく純粋だからこそ、大人や世間の”常識”に囚われない行動に繋がって、観ている僕たちはこのキャラクターに惹かれていくんだと思います。

この姿はきっと平手友梨奈さんと重なるところがあるように感じました。1stシングルから最年少でセンターを任され続け、周囲からは「天才」として期待と注目を集め続けてきて、パフォーマンスで魅せる圧倒的な存在感と時折見える普通の女の子としての可愛らしい部分に多くの人が魅了されていく。

映画初出演とはとても思えないほど、ハマり役だったと思います。

 

天才じゃない凡人として生きていく

この作品はひとりの「天才」を中心として周囲の人たちが巻き込んでいくストーリー構成となっています。もちろんその天才の生き様っていうのはかっこよくて惹きつけられるのですが、僕を含む圧倒的大多数の人が凡人として生きていかなくてはいけない。そういう意味ではこの映画の「響」の周囲のキャラクターもすごく魅力的に描かれていると思いました。特に僕が個人的にお気に入りだったのが響と同時に新人賞を受賞した天才気取りの新人小説家、田中康平柳楽優弥)というキャラクターです。彼は自分と同時に新人賞を受賞した響に対して「どうせ話題作りだろ」と響の作品を読みもせず批判し、「つまらないっていうのは構わない。でもちゃんと読んで判断しなさい。そうじゃないと卑怯よ。」と一蹴され、響のことをボロクソに言ってやろうと読んだ響の小説「お伽の庭」に感動してしまいます。(原作では響の学校の学校祭を訪れ響とお互いの小説の感想を言い合うシーンもありました。)

 

圧倒的多数の「凡人」にとって、自分よりも明らかに優れている人のことを素直に認めることって意外にすごく難しいことなんじゃないかな、って思います。それが自分が好きで、得意だと思って真剣に取り組もうとしていることなら尚更。誰だって自分に才能があると信じたい。でもきっと自分の能力をきちんと見つめて、天才には勝てなかったとしても自分が勝負できるところで精一杯努力して自分の納得のいくところを目指す、ってことがすごく大事なことのような気がする、ってこの映画、特に田中というキャラクラーを観ていて思ったことです。単純に柳楽さんが魅力的ってのもあるんですがね。

単にアイドルが主演した、というだけの映画ではなくて、色んなことを考えさせてくれる、僕にとって大切な映画の一本になりました。

 

まだ上映されている映画館はあると思うので、まだ観ていない方はぜひ足を運んでみては?


響ーHIBIKI- (小学館ジュニア文庫) [ 時海 結以 ]

 

 

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