坂道オタク北海道の大学生につひぬのブログ

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タイでひとり死にかけた話

2018年9月15日、僕はたったひとりタイ・バンコクで死にかけていました。

 

突然なんだ、という感じですが、僕は大学の夏休みを利用してタイに3泊4日の旅行をしていました。

 

現地のショッピングモールぶらぶらしたり、タイ料理を堪能したり、アユタヤの世界遺産を訪れたりとまあ色々していたのですが、このあたりの話はまた今度ブログに書くとして、悲劇は最終日に起こりました。

 

僕はドミトリータイプのゲストハウスに滞在していたのですが、欧米人と同じ部屋。

冷房がちょっと効きすぎだなぁ、と感じ、その日は朝5時前に目が覚めてしまいました。最初は「寒いなぁ」という感覚だけだったのですが段々とお腹あたりに違和感が。

 

その後吐き気と下痢が襲ってきて、「これはヤバいかもしれん」と直感しました。

 

その日は予定を入れていなくて、どうするかそれから決める予定だったのですがあまりの体の重さに何もする気がなくなり、「空港行ってのんびりしてよう」と決めました。(フライトは23:30、ゲストハウスのチェックアウトは10:00頃。暇すぎてどうしよう、とか思ってたのですが、その後そんなことも言ってられなくなってしまうのです。)

 

ゲストハウスを後にして空港に向かって歩きだしたのですが、少し歩いたとき、異変が。体全体が重い。体が熱くなってきているような気がする。段々と息苦しくなってくる。さすがにキツくなってきてタクシーで空港まで行こうかとも考えたのですが海外旅行初心者の悪いところがここで出る。ボラれるのが怖くて意地でも電車で行ってやろうと思ってしまいました。

 

バンコクの地下鉄というのはご存知のかたもいると思いますが満員天国なんです。乗り換えのために降りた駅で体のしんどさがピークに達し、ベンチに座り込んで動けなくなってしまいました。

 

このときばかりはさすがに救急車を呼ぼうかと迷いました。息苦しいのに加えて、手が痙攣してきたのです。携帯を操作することも出来ず、30分以上座り込んでいました。

 

その後やっとの思いで歩きだし、電車に乗って空港までたどり着き、空港内のMedical Centerに駆け込み、片言の英語で「I feel very bad. Doctor , Doctor Please.」

 

するとナースのかたが「あぁ、わかったわ。あなたどこの国の人?今日のフライト?保険きかないから1500バーツくらいかかるけどいい?」的なことを聞かれ、すぐにでも助けてほしい僕は「OK、OK」と即答。ベッドで横になり、医者に診てもらい、注射を打ってもらって少しの間横になっていたらだいぶ体は楽になっていました。

 

診察をしてもらっている途中、医者は何やらベラベラ喋っていたのですが僕にはさっぱり聞き取れず、自分がなんの病気だったのかわからなかったのですがもらった診断書には「Hyperventilation syndrome」。日本語にすると「過換気症候群」っていうらしいです。原因はナースさんが「Maybe...stress.」って言ってました。

 

うーん、日々のストレスを解消するためにわざわざ高い金だして海外に行ってんのに「ストレスが原因で病気」なんて笑えてきますよ。

 

ただ本気で「ヤバい感染症にかかったのでは。」なんて心配してた僕は9割の「大したことなくてよかった」という安堵感と1割の「大したことなくて残念だ」という失望感と共に日本に帰ってきました。

 

普段病院のお世話になることがありがたいことにほとんどない自分が海外で感じた不安はとてつもなく大きく、その時に現われた医療関係者の方々は本当に神に見えました。

 

色々な意味で貴重な経験になりました。2度と経験したくないけどね。

 

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